北彩ケアマッサージ

多系統萎縮症の原因・症状・治療・リハビリ方法について訪問マッサージ師が詳しく解説します。

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多系統萎縮症の原因・症状・治療・リハビリ方法について訪問マッサージ師が詳しく解説します。

多系統萎縮症の原因・症状・治療・リハビリ方法について訪問マッサージ師が詳しく解説します。

2023/03/21

こんにちは!

私どもは医療保険を使った訪問マッサージを行っている「北彩ケアマッサージ」と申します。

寝たきり・歩行困難・筋力低下などで悩んでいらっしゃる患者様のご自宅や施設などへ訪問させていただいて施術しております。

 

 

本日は井上が【多系統萎縮症の原因・症状・治療・リハビリ方法】についてお話しさせていただきます。(^^)/

 

 

多系統萎縮症とは?

あまり耳にしたことがない疾患だと思いますが、多系統萎縮症は大脳基底核や小脳、脊髄など様々な神経系の系統が障害される疾患です。脊髄小脳変性症という疾患のひとつに分類されており、特に孤発性脊髄小脳変性症の大部分を占めています。多系統萎縮症は3つのタイプに分類されています。

 

※孤発性:遺伝性のない

 

 

原因は?

脳の細胞の中にαシヌクレインという物質がたまり、GCIと呼ばれる異常構造物が出現することが判明していますが、詳しい原因については現在研究が進められています。

遺伝性はなく、中高年に発症することが多く、進行は比較的早いとされており最終的には神経細胞がなくなり脳が委縮していきます。症状が悪化すると3つのどのタイプも他のタイプの症状を合併するようになり、名前の通り多系統の障害が起こります。

 

 

症状

小脳失調型:脳幹や小脳が委縮し、体幹のバランスをとるのが難しくなるため、千鳥足のようなふらふらとした歩行がみられます。また、両足をそろえて起立するのも難しく、バランスをとりやすくするために足を広げて歩くようになります。他にも呂律がまわりにくい、手が震える、字が書けないといった症状も現れます。

 

大脳基底核型:大脳基底核が障害を受け、パーキンソン病と同じような症状がみられます。歩幅が狭くなり、動作緩慢になります。また、表情も乏しくなり、方向転換時に転倒をしやすくなります。

 

自律神経型:脊髄に障害が生じ、自律神経系の症状がみられます。頻尿や尿失禁、立ちくらみ、汗をかきにくい、性機能障害などが現れます。

 

 

●治療方法

この病気は進行性の疾患ですが、根本的に病気を治したり進行を遅らせる治療はありません。パーキンソン病と似た症状を呈する大脳基底核型では、パーキンソン病で用いられる薬剤が有効な場合があります。ですが、定期的に症状を評価し、歩行訓練などのリハビリをしっかり行うことを患者さんにはお勧めしたいです。リハビリを継続することは、多系統萎縮症に限らず神経疾患の症状悪化を遅らせることができます。

また、この疾患では声帯の筋肉が麻痺してくることが多く、麻痺が悪化すると窒息してしまうので、気管切開を行うこともあり、嚥下が困難になった場合は胃ろうで栄養状態の改善を図ることもあります。

 

 

リハビリ方法

多系統萎縮症の症状である運動失調は、症状の現れ方が病型や進行具合によって個人差があります。したがって、リハビリは一人ひとりに適したメニューを作り進めていくことが大切です。

ここでは自宅でできる一般的なリハビリの例を紹介します。

 

■バランス機能の維持・向上練習

日常生活で運動失調によるバランス障害が現れることがあります。そのため、バランスを維持・向上させるリハビリも大切です。

四つん這いや膝立ち位などバランスの取りにくい姿勢をわざと作ったり、重心移動の練習をします。

 

■起き上がり、立ち上がりの訓練

ベッドからの起き上がりー運動失調を生じると、うまく身体を起こせないことがあります。改善の為には、起き上がるときに足の反動をつけたり、手すりにつかまったりせず、横向きになり、肘をたてて身体を起こすようにしましょう。これを繰り返します。

 

トイレやベッドからの立ち上がりー不安定な状態を立て直そうと急いで動くため、バランスを崩すことがあります。立ち上がる時はできるだけ物につかまらず、膝をしっかりと曲げ、身体を前に倒して立ちます。

 

床からの立ち上がりーまず片膝を立てて、それからゆっくり立ち上がる動きを訓練します。ただ、少し難易度の高い訓練ではあります。

 

■歩行練習

歩行障害の改善の為には、肩の力を抜き、膝を軽く曲げ、歩幅を狭めて歩く練習をします。ただ、転倒する恐れがあるので、そばにつかまるものがある場所で練習しましょう。

 

■話す練習

運動失調では、次第に呂律も回りにくく話すことが難しくなってきます。言葉が伝わらないのは想像以上に辛く、ストレスになります。なので話すためのリハビリはとても大切です。

まずは姿勢を正し、腹式呼吸で「あー」と発生しながら抑揚をつけてみたりして自分の声をチェックしましょう。話し方のスピードも自分の合ったものにすることが効果的です。

また、話し方にも加えて、他の人とのコミュニケーションもとっていきましょう。

 

 

最後に

多系統萎縮症に罹っても筋力が衰えたわけではありません。小脳の機能が低下し、運動を記憶する部分が破損しているのです。破損した部分は元には戻りませんが、新しい運動の記憶を身体に植え付けることはできます。もう治らないならと諦めるのではなく、適切なリハビリを繰り返し行うことで、身体の機能の低下を防ぎ、生活する上で支障の出ないようにすることも可能です。

 

今回は【多系統萎縮症の原因・症状・治療・リハビリ方法】を最後までお読みいただきありがとうございました。

さいたま市内で訪問マッサージを利用したい方はお気軽に北彩ケアマッサージまで、お問

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