大宮の訪問マッサージ師が脳梗塞について詳しく解説します!
2023/01/11
こんにちは!
私どもは医療保険を使った訪問マッサージを行っている「北彩ケアマッサージ」と申します。
寝たきり・歩行困難・筋力低下などで悩んでいらっしゃる患者様のご自宅や施設などへ訪問させていただいて施術しております。
本日は井上が【脳梗塞の原因・症状・治療・リハビリ方法】についてお話しさせていただきます。(^^)/
●脳梗塞とは?
脳梗塞の「梗塞」とは、「ものが詰まり流れが通じなくなる」という意味です。脳梗塞においては血栓と呼ばれる血の塊が血管をふさいでしまい、そこから先へ血液が流れなくなってしまいます。すると、詰まってしまった先の細胞や組織は、酸素や栄養を運んでもらえず壊死してしまいます。当然脳はダメージを受け、数分から数時間で急速に症状が進みます。
脳卒中には他に、脳出血・くも膜下出血・一過性脳虚血発作がありますが、脳梗塞は脳卒中のひとつで、脳卒中死亡の60%以上を占めています。
そして脳梗塞には次の3つのタイプに分けられます。
- アテローム血栓性梗塞―脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの塊ができ、
そこに血小板が集まって動脈をふさいでしまうもの。
- ラクナ梗塞―脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まってしまうもの。
- 心原生脳塞栓症―心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさいでしまうもの。
●脳梗塞の原因
脳梗塞の主な原因として、「動脈硬化」があります。動脈硬化とは、血管の内側の壁にコレステローなどがたまるなどして血管が厚く硬くなり、血液の流れが悪くなった状態です。
この動脈硬化を促進させ血管に損傷を与える病気には、高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・心房細動などがあります。
他にも危険因子として、喫煙・慢性腎臓病・肥満・運動不足・大量の飲酒・過剰な塩分摂取・ストレス・メタボリックシンドロームがあります。
●症状
脳梗塞は突然発症します。発作が起きると、言葉が出なくなる・ものが飲み込めなくなる・身体の片側が麻痺する(片麻痺)などの症状が現れ、最悪の場合には命に関わる事態になるので、直ちに対応して後遺症を最小限にすることが極めて重要です。
発症から1分でも早く脳卒中の対応が可能な病院にたどり着くことが、脳卒中から助かる第一歩です。いざという時のため、「顔・腕・ことば ですぐ受診」の言葉を覚えて、周囲の方、あるいは自分自身で検査を行い、直ちに受診行動がとれるよう心がけましょう。
顔:「イーッ」と言ってもらう。口の片方だけしか動かないときは異常です。
腕:両手のひらを上に向けて「前にならえ」の姿勢をとらせ、目をつぶってゆっくり5つ数えましょう。片側の腕が下がってくる場合は異常です。
ことば:呂律が回っていない、言葉が理解できない、話せない場合は異常です。一人暮らしの方は、いつも話している人に電話してみるといいでしょう。
●治療方法
ラクナ梗塞やアテローム血栓症梗塞に対しては、動脈の中で血栓がつくられるのを防ぐた
め、抗血小板薬が有用となります。また、頸動脈に高度の狭窄を認める場合には、頸動脈内皮剥離術という手術によってプラークを除去する方法や、血管内にステントを置いて狭窄部分を広げるステント留置術が行われることもあります。
心原生脳塞栓症の原因となる血栓は、動脈にできる血栓とは異なり、フィブリンという成分が主体となった血栓を形成します。このような血栓に対する治療としては抗凝固薬が有用です。
●リハビリ方法
脳梗塞のリハビリには3つの期間があります。大きく分けて「急性期」「回復期」「維持期」の3段階あり、それぞれの段階で適切なリハビリを行う必要があります。
・急性期―治療後2週間、脳卒中の治療とともにリハビリを開始します。
・回復期―発症から3~6ヶ月、回復期リハビリの中でさらに生活動作を意識した日常動作訓練や言語訓練などを行います。
・維持期―軽めの運動などを取り入れながら、実際の生活の場を中心に生活の範囲を広げ、動作に慣れるリハビリを進めていきます。
〇発症直後~3か月ごろまでの急性期のリハビリ
急性期のリハビリは、基本的に発症から48時間以内に開始することが望ましいとされています。
■関節可動域訓練
自力で身体を自由に動かすことが難しい患者様が関節の拘縮・変形を起こさないための訓練です。看護師、理学療法士など他者が介助する「他動運動」、患者様が自ら実施する「自動運動」の2種類があり、自力で動かすことが難しい場合は他動運動から着手します。
■離床訓練
ベッドから徐々に離れて生活の範囲を広げていくための機能訓練です。立ったり座ったりする訓練の他、ストレッチを行ったり車いすに移乗する訓練も含まれます。
■機能回復訓練
手足の曲げ伸ばしに始まり、筋力を回復させるとともに、少なくとも廃用にならないように維持していくことが大切です。失語症に対しても、失われた言葉の発生訓練などが行われます。
■ADL訓練
食事・着替え・入浴・トイレ・整容などの日常生活に必要な動作が自力でできるように行う訓練です。
■摂食・嚥下訓練
食べ物を飲み込むことができない場合は、自力で食事をとれるように摂食・嚥下訓練を行います。嚥下機能が低下すると十分な栄養や水分を摂れず体調不良になったり、様々な疾患を発症してしまうことがあるので、非常に重要な訓練です。
〇発症3ヶ月~6ヶ月ごろまでの回復期のリハビリ
回復期のリハビリでは、症状の改善に加えてベッドから一人で車いすに乗り移ったり、日常生活を送る上で必要となる機能を高めるための訓練が行われます。
■ボツリヌス療法
ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンと呼ばれるたんぱく質を筋肉内に注射し、筋肉の緊張を緩める治療法になります。リハビリが行いやすくなったり、拘縮予防にもつながるメリットがあります。
■磁気・電気刺激療法
電気を用いて手足を動かす神経や筋肉を刺激する治療法です。磁気刺激で磁場による過電流を筋肉内に発生させ、電気刺激で手足の筋肉を自発的に動かそうとするときの電気信号を感知して、逆にその筋肉を電気刺激でアシストします。
■ロボットリハビリ
短い文章やテレビのニュースなどを聞いてもらった上で内容に関して質問したり、言葉を復唱して話すトレーニングが行われます。また、簡単な文や文章を読んでもらったり、短文の日記を毎日書くなどのリハビリを通して、失語症を解消していきます。
〇6ヶ月以降の維持期のリハビリ
維持期のリハビリは患者様の自宅や施設で行われることが多く、リハビリがしやすい生活環境を整える必要があります。
■改修した自宅を利用したリハビリ
手すりを設置することでリハビリがスムーズにできます。その他、床段差を解消したり、居室や通路の滑り防止、和式→洋式トイレへの取り換えなども助成対象です。
●最後に
動脈硬化には自覚症状がありません。なので健康診断で脂質異常症や動脈硬化と診断されているにも関わらず、放置してしまう人が多いです。発作が起こってしまってからでは遅いです。
食事・運動など日常の生活習慣に気をつけるだけでも予防効果あり!今すぐ生活習慣の改善に努めましょう。
今回は【脳梗塞の原因・症状・治療・リハビリ方法】を最後までお読みいただきありがとうございました。
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大宮で脳梗塞の後遺症ケア
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